自転車関連のブログやサイトを訪れると、いずれもみな本格派で、これから自転車通勤を始めようとする人にとってはマニアックすぎて、ちょっと敷居が高く感じたりするかもしれません。実際、自転車通勤から大会出場などにつながっていく人も多いですし、それだけ自転車そのものに魅力がある、ということなのですが、その一方で次第に普通人の感覚を忘れていってしまうというのも否めない事実のような気がします。
私自身は自転車通勤にはすっかりハマってしまっていますが、道具としての自転車にはあまりこだわりがありません。もともと「しょせん道具は道具にすぎない」というタイプで、手入れは最小限、自転車のパーツをグレードアップするとか考えたこともないし、パンク修理さえ自分でやりたくないから、よく出張修理のお世話になっていたりします(←だから、みなさんも気軽に自転車通勤始めてね、と言いたい(笑))。
そんな自転車をこよなく愛する人たちからみれば自転車乗りの風上にもおけない、半端な自転車通勤おやじである私ですが、一点だけ、普通人の感覚から外れつつあることを自覚しながら、それでもすべての人に訴えていきたいことがあります。それが自転車運転時のヘルメット着用の問題です。
実は私自身、ヘルメットの着用には抵抗があって、長い自転車通勤歴がありながら、今年(2005年)に入るまではかぶっていませんでした。その理由としては、やはり気恥ずかしいというのが一番でしょうか。全身サイクリストみたいな格好ならまだしも、ただのTシャツにチノパンではヘルメットだけ浮いてしまうように思ったりするのですね。もうひとつは、いかにもわずらわしそうにみえるということです。
それが去年(2004年)の暮れにふと思いたってヘルメットを購入したのです(以前から気になっていたのは間違いないのですが、かといってこの時に特別なきっかけがあったわけでもないんです。なぜか「新年から心機一転、2005年はヘルメットだ!」って思ったんですね(笑))。ヘルメットというのはそれほど売れないからか、自転車店の店頭の品揃えも豊富とはいえないので、選択の余地はあまりありませんでした。かぶってみて違和感が少なかったのと、手頃な値段だったというだけで、MANGOっていうやつを買いました。
ところが、このヘルメット、かぶってみると、それほどわずらわしくないし、夏も思ったほど暑くない。実際、チノパンにヘルメットというのはアンバランスに見えるかもしれませんが、そんなことより、競合する自動車や歩行者に対して、“本気度”と“高速走行”をアピールできることのほうがずっと重要だと実感しました。また、フルフェイスではないので顔面の保護について疑問があったのですが、猫をひいて落車した時、これまでだったら間違いなく顔面を怪我するような落ち方だったのに、ヘルメットのおかげで無傷ですみ、その効果を図らずも証明することになりました。
以来、安全対策上、ヘルメットは欠かせないものだという考えに変わり、自転車通勤に限らず、近所での走行でも必ずヘルメットをかぶっています。街中で30km/h以上の高速走行をしているサイクリストがノーヘルだったりするのを見かけると、なんでヘルメットかぶらないのかなぁ、きっと彼もかぶったことがなくて、なんとなく抵抗を感じているんだろうなぁ、それとも、昔たまたまかぶってみたヘルメットがいまいちだったのかなぁ、もう一度かぶってみれば(最近の自転車用ヘルメットの進化はめざましく、いま5000円以下で買えるモデルでも、数年前の1万円以上のモデルよりもずっと高性能で快適だそうですし)考え方が変わるかもしれないのになぁ──そんなふうに思うのです。
そしてそんな私は、いつしかMANGOに不満を感じるようになり、つい先日オンライン通販で2個目のヘルメットを買ってしまいました。
5000円以下で買えるモデルというのはこの↑「スペシャライズド:エアフォース」のこと。とっても快適。満足です! そりゃ、もっと高い上位モデルはもっとかっこいいし、もっと快適なんだろうけどさ。ちなみに、こういうの↓が定番らしいですよ。
「ストラディバリウス」っていう名前からしていかにも立派な感じだけど、19,000円もするんだねぇ。たかが(もちろん、自転車乗りにとっては「されど」なのだけど)発泡スチロールごときにこんなにお金をかけるから、普通人にはなかなか理解してもらえないんだよなぁ。でも、気に入らない安物買って、かぶる気もおこらないようじゃ、もっと意味ないしね。とりあえず、私はエアフォースで、いまのところは(!)満足ですよ。
ところで最近、自転車乗りの間に、警察は道路交通法を改正して、自転車の歩道通行の現状を追認し、さらには自転車の車道通行を禁止して、自転車を車道から歩道に追いやろうとしているのではないか、といううわさが流れています。真偽のほどはさだかではありませんが、いずれにしろ近い将来、自転車を歩行者の延長とみるのか、自動車の延長とみるのか、交通体系上はっきりさせなければならなくなる時がくるでしょう。そこでは、ママチャリとスポーツサイクルを同じ乗り物だとする前提自体を見直す必要が出てくるはずです(そうでないと困る)。その結果として、自転車が車道通行するには免許が必要で、ヘルメットも着用しなければならないということになったとしても、それはそれですっきりしていいのではないかとも思うのです。みなさんはどう考えられますか? もしそうなったら、私はもちろん、講習を受けて自転車免許をとり、ヘルメットをかぶって車道を走りますよ。
【参考:おのひろきおんらいん>明日あなたは事故に巻き込まれます】
【参考:Cycle@nak>Helmet@nak】(自転車乗りたちが自分の使っているヘルメットを紹介しています)
【参考:自転車社会学会>自転車からみた道路構造基準】(免許制・ヘルメット着用義務の可能性に関するコメントがあります)
【参考:自転車社会学会>自転車車道通行禁止に関する事実】(例のうわさについて)
ヘルメットの話
posted by やっとん at 05/12/20
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| 自転車コラム


トラックバックありがとうございました。
先日も雪道を走る事になり、極低速ですがコケた際、「ヘルメット被ってて良かったぁ。。」という事がありました。
当方、見かけは「本格派!?」でも、中身はただ自転車を楽しんでるだけなので、気軽にお寄りください。今後ともよろしくです。
いやいや、筋金入りのロードバイク乗りとお見受けします(笑)。
DAHONの折りたたみ自転車もよさそうですね。実はほしくてほしくてウズウズしてます。
今後ともよろしくお願いします。
どっちつかずのあいまいさがあるのが自転車でして、
僕はこのあいまいさを、ずーっとなくさずにいてほしいと思ってた一人です。
たいてい僕《ラリーのヘルメットにジャージ》という格好で走ってます。
わざと証紙を剥がして“コスプレにしか使えない”と(内部に)断り書きまで貼ったヘルメットは
《対衝撃帽》というより、
《派手なジャージ姿を、より派手に見せる帽子》という意味合いが強いです。
だから、《自転車規格のヘルメットしか許されない》となると、
それから僕は、自転車に乗りつづけられるのかな?と、
考えていたのです。
自転車がもつどっちつかずのあいまいさは、弱点でもある一方で、たしかに強みでもありますね。そういう意味では諸刃の剣。あとは社会がそれをどう受け止めるか、という問題でしょうか。
今年は、“コスプレして走れなくなる”という危機感を、
なんとかして訴えていきたいと思います。
自転車初心者で 片道10キロの通勤にチャレンジしようかと思い クロスを購入しましたが暑さに負けてます。ヘルメット悩んでたんです〜やっとんさんのお話で解決しました!!スペシャライズドのエアフォース 見てみます!
レスが遅くなりました。
ヘルメット、実際にかぶったことがなくて敬遠されている方って多いと思います。
ぜひ試してみて下さいね。
夏場の暑さへの一番の対策は、10kmくらいの距離なら、止まらずに走り続けることです(笑)。自転車は「空冷式」ですから。
ヘルメットも空冷式なので、信号待ちなどで長く停まる時はこまめに脱ぐというのも結構利きますよ。